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〜支援報告〜アフガニスタン地震のその後

特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン

この記事について

いつもarigatobankの支援企画へご支援をいただき、ありがとうございます。皆さまの温かい支援が、各団体の活動を支え、多くの人々や地域の助けとなっています。今回は、先日開始したアフガニスタン地震緊急支援について、現地で支援活動に従事するピースウィンズ・ジャパンより現地での支援の様子をお伝えします。

現地の被害状況について

―― アフガニスタンで最近発生した地震について、具体的な被害状況を教えてください。

「2023年10月7日、アフガニスタン西部を震源とするマグニチュード6.3の地震が2回発生しました。その後も強い余震が続いており、10月15日にはマグニチュード6.3の余震が発生し、被害の拡大が懸念されています。ヘラート県を中心に、土やレンガでできた簡易な造りの住宅が多く、多くの住宅が倒壊しました。国連機関で緊急人道支援の調整を担っている国際連合人道問題調整事務所(UNOCHA)が2023年10月16日に発表した報告書によりますと、1,480人が死亡、1,950人が負傷したとのことです。」

―― 現地の様子はどうなっていますか?

「現地時間10月10日、ピースウィンズの現地提携団体スタッフは、震源地であり、最も深刻な被害を受けた被災地の一つであるジンダジャン(Zindajan)郡へ向かいました。大きな被害がなかったとされる市街地でも、余震の不安により、被災者が小さなテントの中で過ごしていたり、ホテルの宿泊客が屋外で眠る状況もみられました。」

ピースウィンズの現地活動と今後について

―― ピースウィンズはこの地震の後、どのような活動を行っていますか?

「ピースウィンズは現地提携団体とともに今回の地震被災者への緊急人道支援を行うため、地震発災直後から被害状況と支援ニーズの情報収集を開始しました。地震発生後の10月10日には現地提携団体スタッフを現地に派遣し、情報収集と調査を行いました。10月17日には提携団体スタッフを再びヘラートへ派遣し、緊急支援物資を配付するため、現地関係当局や他の人道支援団体との最終調整を行いました。最終調整の結果、10月18日にヘラート市内で毛布を調達し、その足でヘラート市内から車で約2時間の距離に位置し、震災後ひとつも支援が届いていなかったクシュク郡クドロ村の被災世帯に毛布を届けました。」

*ジンダジャン(Zindajan)郡にて被災者と話す提携団体スタッフ

―― 現地の人々の様子はどうでしょうか?

「現地の被災者は、余震や先の見えない避難生活を受けて、非常に不安な時間を過ごしています。甚大な被害を受けた地域では、多くの住民が家屋を失い、支援団体の用意した避難キャンプに身を寄せています。しかし、そのようなキャンプに行くこともできず、支援も届いていない村がまだ多く存在しています。」

―― 生活がままならない被災者が多くいらっしゃるということですね。今後の支援予定について教えていただけますか?

「ピースウィンズは現地提携団体とともに、被災された方々が最低限の生活環境を確保できるよう、現地の最新ニーズに基づいたさらなる緊急人道支援の準備を進めています。 」

*余震の不安から屋外で眠る被災者

*毛布を調達するために、商店をまわる現地提携団体スタッフ(写真右)

さいごに

―― arigatobankユーザーへメッセージをお願いします。

「現地で被災された方々は、余震や先の見えない避難生活を受けて、不安な時間を過ごしています。ピースウィンズは、引き続き、被災された方々へ迅速に支援を届けるために活動します。皆さまの温かいご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。」

支援団体

特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン
1996年に設立された日本の国際NGOで、37の国で人道・災害支援を行ってきた。国内では保護犬事業「ピースワンコ・ジャパン」も運営し、広島県神石高原町を拠点に、現在約2,500頭の犬を保護し、譲渡につなげる活動をしている。
団体公式ホームページ
アフガニスタンでの活動紹介ページ

  • ※ 写真はすべてピースウィンズ・ジャパン提供

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